眉はお顔をふちどる「額縁」？
顔のメイクアップのうちで最も技術が要るパーツは何か、ご存知でしょうか。
アイライン？リップライン？そうでないならチーク？？？
正解は、眉のメイクです。
眉は、たとえて言うなら顔の「額縁」に当たる要素と言われます。
絵画は、ふさわしい額縁と組み合わせることでいっそう引き立ちますが、テイストがちぐはぐで安っぽい額縁では、どんな名画も格下げになるものです。
また、上手に描かれた眉は、近くで見ればナチュラルなのに、遠く離れるとよく目立つという不思議な性質を持っています。
だから、手鏡とにらめっこして描いた眉は、離れて見ている人からはアンバランスに見えることもあるので、メイクの最後には全身が映る鏡でのチェックも忘れないようにすべきでしょう。
そしてブライダルメイクにおいて、眉メイクはさらに最重要強化項目と言っても良いものです。
ボリューミーな白のウェディングドレスに負けない存在感のあるブライダルメイクは、美しい眉づくりがカギになるからです。
眉の「黄金比」を探し出そう
ブライダルメイクに限らず、眉は描き方一つで顔に立体感が生まれ、鼻筋の通った上品な美人顔をつくることができます。
幸せな花嫁には、ブラウン系などのパウダーをふんわりとのせた、優しく丸みのあるアーチ眉や、初々しさあふれる緩やかなストレート眉が合うようです。
眉は短く濃いほど若く、長く細く描くほど大人っぽい印象になるので、ドレスのシルエットや強調したい自分の個性に合わせてじっくり研究しましょう。
ただし、あまり細い眉は強いライトのもとではすっかり飛んでしまい、写真では眉なし顔になる可能性があるので、プロがブライダルメイクをする場合は、ほど良くしっかり描く部分です。
眉は時代を映すといわれるように、その時々での流行の形もありますが、眉の基本のプロポーションには絶対的な黄金比が存在します。
眉頭は、目頭の真上の位置に揃うように意識しましょう。
眉のカーブの頂点である眉山は、小鼻の脇と瞳の外側を結んだ延長線上に作ります。
そして眉尻は、小鼻の脇と目尻を結んで交わるポイントを目安に、自然な角度で下ろしてください。
この目尻の部分は少しの加減でニュアンスが大きく変わる部分ですが、気持ち長めに描いたほうが、横顔が美しく引き締まります。
眉の描き方は最も技術を要するので、好きなメイクのモデル写真なども持参して、メイク担当者との打ち合わせにはできるだけ時間を割きましょう。
自分だけの「黄金の眉」を手に入れた人こそが、ブライダルメイクの勝者なのです！
